竹で編む 富田林の伝統工芸「大阪金剛簾」
富田林市には、竹で作る簾(すだれ)の伝統工芸品があります。名前は「大阪金剛簾」(おおさかこんごうすだれ)です。
国の伝統的工芸品です
市のページによると、大阪金剛簾は1996年に、国の「伝統的工芸品」に認定されました。認定したのは、当時の通商産業大臣(いまの経済産業大臣)です。市は、本市の伝統産業として受け継がれている、と説明しています。
それより前の1985年には、大阪府知事から「大阪の伝統工芸品」の指定を受けました。1994年には、大阪府知事の許可を受けて「大阪簾工業協同組合」ができました。
始まりは江戸時代の新堂村
市と大阪府のページでは、簾の起源は飛鳥・奈良時代にさかのぼるとされています。平安時代の宮中で間仕切りや飾りに使われた御翠簾(おみす)が、いまの御座敷簾のもとと言われています。
大阪金剛簾のもとになる簾づくりは、江戸時代の明暦年間に、富田林の新堂村で始まったと伝わっています。はじめは竹籠づくりで、やがて簾も作られるようになった、と市と府は書いています。
市は、金剛山のふもとや富田林で良い竹に恵まれたことを、その理由に挙げています。府のページには「金剛山麓や石川河岸に繁茂した良質の竹」とあります。
材料と作り方
材料は真竹です。竹は、水分がいちばん少ない冬場に切ります。
市のページには、作る工程の名前が順に並んでいます。
- 竹の節とり、表皮とり、荒割り
- へぎ、ひご作り、艶だし
- 編み上げ、つめ切り
- 錦の裁断、縁付け、仕上げ
いまも作られています
府のページでは、主な産地は富田林市、河内長野市、大阪市です。富田林市の外も含む産地です。主な製品は、御簾や座敷簾などです。
市は、伝統的な簾のほかに、近代的なデザインを取り入れたインテリア用品も作り、特産品として生産を続けている、と書いています。
府のページでは、問い合わせ先として大阪簾工業協同組合が案内されています。
すだれ博物館
2023年9月時点の市の案内では、市内に「すだれ博物館」があります。簾の歴史を後の世に伝えるため、杉多製簾株式会社が資料館を新しくして開いたものです。簾を作る機械や道具、簾の歴史が展示されています。
見学は予約が必要です。予約の方法は市のページで確かめてください。
この記事は提供なし(自主取材)です。
出典
2026年10月12日時点の情報です。
- 富田林市「富田林市の伝統工芸品」 2022年2月25日更新
- 富田林市「すだれ博物館について」 2023年9月21日更新
- 大阪府「大阪金剛簾、金剛簾」(ページの更新日の表示なし)