駅やバス停が遠い地域で 住民が試す乗合交通と、南旭ケ丘町のタクシーの実証実験
富田林市には、「交通不便地域対策について」という市のページがあります。駅やバス停から遠い地域で、地域の人たちが乗合の交通を試すときに、市が支援するしくみです。
交通不便地域とは
市は、交通不便地域を次のように説明しています。
「鉄道駅から概ね500メートル、乗合バス停留所から概ね300メートル以上離れた地域(富田林市交通基本計画で定義)」
こうした地域は、人口の密度が低く、利用が少ないため、路線バスなどを入れることが期待できない、と市は書いています。一方で、「近年の少子高齢化により、高齢者の公共交通の必要性が増している状況」とも書いています。
市のページには、次の地域が挙げられています。
- 北部(南旭ケ丘他)
- 富田林工業団地
- 中部(中野町他)
- 金剛(五軒家他)
- 西南部(錦織南、須賀他)
- 東部(東板持、楠風台他)
- 東南部(東条他)
- 中南部(彼方、嬉他)
市の地域公共交通計画では、「市内8か所が該当」としています。
市の支援のしくみ
企画するのは、地域の協議会です。市の説明では、市が支援するのは、「地域協議会が企画・立案し、富田林市交通会議で協議・調整した、地域公共交通の導入可能性を検証するための実証運行」です。
南旭ケ丘町の実証実験
南旭ケ丘町では、「南旭ケ丘町公共交通導入委員会」が、市の補助金を使って、タクシーを使った実証実験をしています。
- 期間は、2026年9月20日から11月19日まで(予定)です。市は「補助金の上限に達しましたら、早期に終了する場合があります」と書いています。
- 区間は、喜志駅のロータリー、富田林駅のロータリーまたはコープ富田林店と、南旭ケ丘町の地域を行き来する区間と、南旭ケ丘町の地域の中です。
- 乗るには、実証実験専用のタクシー券が要ります。乗るときに、乗務員にタクシー券を出します。
- 南旭ケ丘町に住む人は、町会の班長か、委員会のブロックサポーターに問い合わせます。地域の外に住む人は、委員会のウェブフォームで申し込むと、タクシー券が郵送されます。
市によると、この結果をふまえて、これから公共交通を入れられるかどうかを考えます。
運賃や時間、払い方は、この記事には書いていません。くわしいことや、いま実施しているかどうかは、市のページで確かめてください。
ほかの地域の取り組み
市のページには、ほかに2つの取り組みが載っています。
- 藤沢台七丁目の地域では、協議会が平成30年に住民アンケートなどをして、令和元年(2019年)11月から12月に、乗合タクシーの体験乗車をしました。コロナで休んだあと、令和5年(2023年)4月に再開し、地域で話し合いを続けています。
- 彼方上地区(大字嬉・横山・伏見堂)では、協議会が令和4年(2022年)に乗合タクシー「上セブン号」を試しに走らせました。令和7年(2025年)の10月から12月には、タクシーを使った実証実験をしました。市のページには「実証実験は終了しました」とあります。
市の計画では
市の地域公共交通計画(改訂第3版)では、交通不便地域の数を、いまの8か所から、2027年度に5か所にすることを目標にしています。
計画には、高齢者の移動を支えるために、運賃の割引や補助などの「施策を推進します」とも書かれています。これは計画の方針で、高齢者向けの運賃割引の制度ができた、という意味ではありません。
バスでの移動は、レインボーバスの記事もあわせてどうぞ。
問い合わせ先は、市の交通政策室です。連絡先は市のページで確かめてください。
この記事は提供なし(自主取材)です。
出典
2026年10月15日時点の情報です。
- 富田林市「交通不便地域対策について」 2026年9月17日更新
- 富田林市「南旭ケ丘町地域におけるタクシーを活用した実証実験について」 2026年9月17日更新
- 富田林市「彼方上地区におけるタクシーを活用した実証実験について」 2025年12月15日更新
- 富田林市「富田林市地域公共交通計画の改訂について」 2026年6月29日更新(計画本編 改訂第3版)